馬也ホースレーシング

一口馬主・馳走(はせ・はしる)のブログです。シルクHC・ノルマンディーOC・DMMバヌーシーにて出資中。シルク2021年産・ターコイズフリンジ命名。競馬以外の話題はnoteにて発信中。 https://note.com/machino_sokoyori

【一口馬主】完敗ッ!タイムトゥヘヴンくん東京優駿13着!よく頑張った。さあ、未来の話をしよう。

 タイムトゥヘヴンくんによってもたらされた「ダービー出走」という、一頭持ちでも一口出資でも、「馬を持つ」ものにとってひとつの夢である瞬間はあっという間に終わりまして、結果としては17頭立ての13着。完敗でございました!

 

 無敗の皐月賞馬エフフォーリアが1枠1番から1コーナーまでに3番手を取り切ったところで、他の馬はノーチャンスかなと思いましたが、2コーナー過ぎからガクッとペースが落ちて馬群がタイトになったところにわずかに生まれたほころび(それは、エフフォーリアがややかかり気味になったことだったり、極端に密集した馬群が直線で一気にばらけたところだったり)を「これしかない」というタイミングと御法で突いてきたシャフリヤールと福永祐一騎手のレースぶりはまさに世代の頂点にふさわしく、また、レース全体を通じても非常にもごたえがありました。このレースに参加できたこと自体が、タイムトゥヘヴンくんとってもワタクシにとってもとても光栄なことだったのではないかと思います。

news.netkeiba.com

 

 さて、そんなダービーを走ったタイムトゥヘヴンくんです。

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 今回も臨場はかなわなかったので、お写真をツイッターにて投稿の方からお借りしております。

 natsumi (@ntmkuc)さん、写真使用ご快諾いただきありがとうございました。

 

 まず、レースぶりについてですが、率直に言えば「思ったよりやれたな」というのが一番の感想です。着順を見ると全くダメだったと見えなくもないですが、これまでの課題etc.と照らし合わせてみても、

 

  1. レース時間が1分弱長くなっても最後まで集中して走れた
  2. 着差的に「最後までレースに参加できた」
  3. 最後までやめず、少なくとも「マイルまで」ではなさそう 

こういったことが分かったのは大きな収穫だと思います。

 

 今後克服すべき課題を上げるとすれば「駆け引きで先手を打てるようになること」と「ほかの馬に臆することなく仕掛けていけるようになること」の二点でしょうか。

 

 今回のタイムトゥヘヴンくんのレースは、グリーンチャンネルでの佐藤哲三さんの騎乗解説を聞いていて初めて気づいたことですが、3コーナーで勝ち馬シャフリヤールと福永祐一騎手のコース取りに「仕留められた」ところで決着がついてしまったのではないかと思います。

 

 福永祐一騎手が、3コーナーでタイトな馬群がしばらくは開かないと察した時、安易に外に持ち出さず、グッとインを閉めて内ラチ沿いをしっかり進むコース取りをしたことで、直後にいたタイムトゥヘヴンくんは、一度後ろまで下げて馬群を回りこむようにして外に出さざるを得ない形となってしまいました。これは、福永騎手のファインプレーによって明らかに後手を踏まされたと言わざるを得ません。素直に福永騎手の技術に脱帽です。

 

 はたして、タイムトゥヘヴンくんのコーナー通過順位は3コーナー・4コーナーとも16番手となってしまい、残り800mからラップが急加速したことで、末脚を使っても前をとらえることは絶対にできない状態が出来上がってしまったのです。

 

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今回のダービーのラップ。2コーナー過ぎでの急減速と4コーナーからの急加速が明らか(netkeibaより)

 最終的にタイムトゥヘヴンくんは、レース全体の上がり3F33秒9に対して、34秒3の脚を使っていますが、上位3頭の上がりがそろって33秒7で、4コーナー位置取りが9番手前後であることからも、最後まで脚を使っても届くことがなかったのは明らかです。

 

 仮にレッドジェネシスのようなコース取りをして、外を回った分のロスがなかったとしてもほかの馬の上がりタイムや走破時計から、精一杯いい方向に展開が向いても8~9着くらいまでだったのではないかと思われます。「レースには最後まで参加したけれど、その中では一番後ろ」これが、タイムトゥヘヴンくんの能力の現在地といえるのではないでしょうか。

 

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勝ち馬から1秒3差で、14着とは0秒5差。まさに「最後まで参加した中ではシンガリ」(netkeibaより)

 

 一方で、「血統的にどう考えても距離が長すぎる」と言われていた部分については、それほどでもなかったな、というのが率直な感想です。少なくとも、マイルまでが精いっぱいというわけではなく、古馬と一緒に走っても2000mくらいまでは戦えそうな気がします。であれば、今後も使える番組の選択肢は多いので、とてもありがたいことです。

 

 次走については、この後放牧に出た後9/20のセントライト記念を目指す旨戸田博文調教師からの発表がありました。ここにも引き続き有力馬が集まって厳しい戦いになると思いますが、ワンペース天国の中山2200mはこの馬に合うと思いますし、現状の収得賞金2250万円という点でも、確実に出られる3歳戦を使うというのはベストな選択だと思います。(未勝利から2勝クラスまで一般競走で各クラス勝ち上がりの場合収得賞金が2400万円となり、それを考えると現在のタイムトゥヘヴンくんの収得賞金では常に除外のリスクが付きまとうため…)

 

レースまでおよそ4か月あるので、しっかりと休養と成長促進を経て、さらなるレベルアップを果たしてくれることを期待します。

 

 まずは何より、お疲れ様&ありがとうタイムトゥヘヴンくん。

 

 さあ、来週から新馬戦です。今年は、一発目から出走馬がいる予定です。