【一口馬主】タイムトゥヘヴンくん初のGⅠは6着。勝ちに行った結果なので大変すがすがしゅうございます。
5/9のGⅠNHKマイルカップ。ワタクシにとってもタイムトゥヘヴンくんにとっても初のGⅠ出走でしたが、結果は最後の直線で運が向かない場面もあっての6着。それでも人気より上の着順には来たので、上々の結果といえるでしょう。
スタート直後にバスラットレオンが大きく躓いて鞍上の藤岡佑介騎手が落馬する大アクシデントから始まったレースでしたが、これによってレースプランが大きく狂った馬も少なくなかったのでしょうか。
人馬ともに大きなけががなかったのが不幸中の幸いでしたが、バスラットレオンもまたクラブ所属の馬であり、後ろには何百人もの出資会員が控えているわけで、おそらくその人たちもワタクシ同様にこのレースを楽しみにしていたことでしょう。それが、スタート直後にアクシデントであっさりと終わってしまったのですから、その心中は察するに余りあります。
さて、この落馬によって「確実にハナを切る馬」がいなくなったことで、先頭争いは激化しながらもなかなか決まり切らない展開に。これによってグレナディアガーズがおそらく予定よりも1~2列前目のポジションに着けることになり、道中はかかるギリギリのところに見えましたが川田将雅騎手がうまく抑えていました。それでも4コーナーでは抑えきれずに外からまくっていったため、最後の直線では内に外にふらつきながらの競馬となってしまいました。それでも3着には粘っているので、やはり地力はメンバー上位だったのでしょう。
このグレナディアガーズのフラフラのあおりを、タイムトゥヘヴンくんはまともに受けてしまいました。道中5~6番手を折り合って回ってきて、坂の下で手ごたえ良く進出を始めたところで直前を走っていたグレナディアガーズが内に刺さってきたのを冷静に見切ってタイムトゥヘヴンくんを外に持ち出したM.デムーロ騎手でしたが、その後グレナディアガーズが今度は外にヨレて、それをかわそうとしたところを外から上がってきていたソングラインにブロックされてしまいました。
ソングライン鞍上の池添謙一騎手の手綱さばきは、激しくもフェアなものだったと思います。とにもかくにも絶妙なタイミングで蓋をされてしまったタイムトゥヘヴンくんはグレナディアガーズとソングラインに挟まれるようにして立ちあがってしまいます。
フジテレビの中継にはミルコ騎手の怒声?が映像に乗っていたようですが、グリーンチャンネルで観ていたので気が付きませんでした。
この時点でタイムトゥヘヴンくんのレースは万事休す、となってしまいましたが、それでも1分31秒台の高速決着のトップスピードの中、立ち上がるほどのブレーキをかけながら後続の追撃に対して6着のポジションを守り切ったのは、立派だったと思います。グレナディアガーズが外に膨らんできた際に、軽めにブレーキを踏んで進路を切り替えていれば、もしかしたら3~4着あたりのポジションを拾うことができたのかもしれませんが、GⅠの舞台で臆せず勝ちに行ったM.デムーロ騎手の敢闘精神と、それにこたえて見せたタイムトゥヘヴンくんには、感謝です。
そしてタイムトゥヘヴンくんを押さえたソングラインは、その際に馬体をぶつけてしまった分、最後はシュネルマイスターにハナ差交わされてしまいましたが、そこまで含めて4コーナー以降の攻防は見ごたえのあるレースだったと思います。
昨年11月のデビュー以降、ここまでずっと在厩で7戦ものレースを使われてきたタイムトゥヘヴンくんですが、おそらくこの後はいったん放牧でリフレッシュとなるでしょう。
現段階で収得賞金が2250万円ほどで、既に1600万円を超えているのでこのまま現役生活中はずっとオープン馬として走ることになります。そうした時に、とはいえこの収得賞金額は出たいレースにフリーパスで出るにはやや心もとないので、少なくとも収得賞金が3000万円以上になるようにはしたいところ。そのためには非リステッドのオープン特別を1つ勝つか、GⅢで2着に入るかが必要になってきます。
その観点から次走を考えると、できれば長めに休みを取らせて(7月中頃くらいまでは)、サマーマイルの後半、関屋記念もしくは京成杯AHあたりでの復帰が望ましいのかもしれませんが、確実に出られるレースということを考えれば、ここから1か月ほどの休養の後にラジオNIKKEI賞を使って、そこで収得賞金加算できればそのあとに長めの休みを取って富士ステークスくらいから戻ってくる、というようなプランも考えられそうです。戸田先生のジャッジを待ちたいと思います。
いずれにしろ、タイムトゥヘヴンくんとは末永くお付き合いができる状況が整ったといえそうです。願わくばまたGⅠに出走して、今度こそ最後まで好勝負を演じてほしいものです。