【ウマ娘】シンデレラグレイ35R オグリ勝負服お披露目。シリウスシンボリの勝負服に日本のホースマンの海外挑戦を想う。
一週間の休み明け出走となったシンデレラグレイですが、いよいよオグリキャップGⅠ初出走、芦毛対決三番勝負開戦直前ということで、勝負服がお披露目になりましたね。
最新話はアプリで読めますよ。
今回は、タマモクロスの「おっちゃん」についても描かれていましたが、入院してるんですね…。モデルになったのはタマモクロスの生産牧場だった錦野牧場の元場長、錦野昌章さんだと思われますが、錦野さん自身は現在も健康でご健在のはずで、この辺りは物語上のアレンジが含まれそうですね。
⇒おっちゃんのモデルは、タマモクロスを引き取った三野道夫オーナーではないかというご指摘をコメントでいただきました。当時すでに御年87歳で、これはワタクシ、失念しておりました…。失敬。
原作では生まれ故郷の消失と母親の死、がこの時期のタマモクロスを襲っていたわけですが、「ウマ娘」を大河ドラマないしは歴史小説たらしめるためのアレンジとしてどのように描くのか、というのは大変気になるところでございます。この辺は、野暮な予想をするよりも実際に描かれたものを見て楽しむようにしたいと思います。
そして、シリウスシンボリとダイナムヒロインの勝負服も初披露となりました。シリウスシンボリの勝負服はルドルフ会長と同じくヨーロピアンテイストあふれるデザインでしたね。
原作のシリウスシンボリは欧州への長期遠征を敢行した馬ですが、シンボリ牧場の代表であった和田共弘氏は、シンボリルドルフの調教師であった野平祐二氏、ルドルフの担当助手であった藤沢和雄現調教師らとともに早いうちから海外に目を向けたホースマンでした(しかし、ルドルフの海外遠征をめぐって和田氏と野平氏は絶縁し、その後生涯にわたって和解することはありませんでした…)。
和田氏と野平氏はこれをさかのぼること10年以上前にスピードシンボリでの凱旋門賞挑戦を行うのですが(当時騎乗していたのが、騎手時代の野平祐二氏)、そこで完膚なきまでに打ちのめされたのち、日本産馬を世界に届くように改良すべく、メジロ牧場の代表・北野豊吉氏と共同所有でフランスで一頭の競走馬を購入します。その競走馬は、「最上であること」を願い、モガミと名付けられました。
モガミは競走成績こそリステッド競走勝利にとどまったものの、後に種牡馬として日本に輸入され、北野氏のメジロ牧場からは日本競馬史上初の三冠牝馬メジロラモーヌを、そして和田氏のシンボリ牧場からはダービー馬であるシリウスシンボリを輩出しました。ほかにはジャパンカップを制したレガシーワールド、秋華賞馬ブゼンキャンドルを送り出しています。
勝負服のデザインから、そんなの日本競馬の海外挑戦と血統改良の歴史に思いをはせてみるのもまた一興でしょう。
そして、ついにタマモクロスが登場するわけですが、ダイナムヒロイン曰く「一瞬で場を支配する、異才」という言葉はまさにその通りで、オグリキャップも一瞬ほとばしる闘気に気圧されるほどです。しかしながらすぐに「紛れもない”本物”と戦える」と来る戦いに思いを馳せます。
アプリがただならぬ盛り上がりを見せる中ですが、シンデレラグレイも引き続きバッチバチでございます。
コミックスも第三刷が重版出来となったようです。