馬也ホースレーシング

一口馬主・馳走(はせ・はしる)のブログです。シルクHC・ノルマンディーOC・DMMバヌーシーにて出資中。シルク2021年産・ターコイズフリンジ命名。競馬以外の話題はnoteにて発信中。 https://note.com/machino_sokoyori

【ウマ娘】シンデレラグレイ16R カサマツ篇完結!穣は「ユタカ」とも読むけど、「ミノル」とも読むんだぜ?

 いよいよ『ウマ娘 シンデレラグレイ』カサマツ篇が完結して、次回からトゥインクルシリーズに舞台を移しますが、カサマツラストもホースマンシップにあふれた熱量の高い大満足の内容でした。

 

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ynjn.jp

 

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 冒頭ではオグリキャップカサマツ最後のウイニングライブが描かれていました。衣装はトゥインクルシリーズで着用のものとは別デザインで、白黒の絵しかありませんでしたが、左胸の部分とベルトの部分のツートンカラーは何となく青と黄色だろうなという想像がつきました。なぜなら、笠松時代の安藤勝己騎手の騎手服が胴青・白山形一本輪・袖黄という色使いだったので。

narjockeys.fandom.com

 

 そしてやっぱりノルンエースは大号泣でしたね。ミニーザレディが「涙などとうに枯れたものだと…!!」と言ってるので、すでにアホほど泣いてるんでしょうなあ。ちょろい。三バカには、今後も「オグリギャル」の擬人化としての再登場に期待したいと思います(オグリギャルは人間ですが…)。

 

 『シンデレラグレイ』というタイトルについても、今回ひとまずの回収がありましたね。「田舎の灰被り娘」によるシンデレラストーリーという、実に明快なミーニングですが、ワタクシは、この物語のラストにも大きくかかわるもう一つの意味があると思っていて。その辺が気になる方は、渡瀬夏彦さんの『銀の夢 オグリキャップにかけた人々』を読んでみることをおすすめします。

 

  そして、ベルノライトについてもここでも何度も言及し、各所でもささやかれていたことですが、これで装蹄師の三輪勝さんポジションであることが確定したといっていいでしょう。キャラクターとしても人気が高いようなので、トゥインクル篇でも継続して登場はとてもうれしいところです。

 

 フジマサマーチとの「決着」も、決してオグリキャップに対して負けっぱなしではないとてもいい落としどころだと思います。

 

走って 走って 走り続けて

お前よりも永く

レース場(ここ)に立ってみせるよ

 

 

この言葉の通り、原作(史実)のマーチトウショウは笠松からJRAに、そしてそのあとは高知に戦場を移しながらオグリキャップよりも2年長い、1992年まで現役生活をつづけました。また、最終的に2011年までは消息が確認できたことを考えると、少なくとも2010年没のオグリキャップよりも長生きしたことも、ある種オグリを上回ったポイントと言えます。

 

 これらのことは必ずしも「勝ち負け」で語られるべきものではないですが、作中におけるフジマサマーチを、史実におけるマーチトウショウを、オグリキャップに対してのただのかませ犬、やられ役にせず、彼女・彼とその関係者たちの「ホースマンの矜持」に最大限のリスペクトを払った取扱いに、改めて久住太陽先生、杉浦理史氏、伊藤隼之介氏に最大限の敬意を表したいと思います。

 

 そして、中央のトレーナーを目指すための再出発を誓ったキタハラジョーンズこと北原穣(じょう)。その名前が「ユタカ」とも読めることから、すでにファンの間では1990年有馬記念当日に武豊騎手がオグリに向かって言ったとされる「お前はオグリキャップやぞ!」の役割を期待されていますが、かくいうワタクシも同じく期待しています。

 

 また「穣」という字使う名前にはもう一つ読み方があり、それは「ミノル」という読み方です。キタサンブラックのオーナーであった北島三郎氏の本名「大野穣(おおの みのる)」でも知られていますね。

 

 オグリキャップにかかわった人にも、「ミノル」という名前の人がいます。それは、稗田牧場の場長であった稗田実氏のことで、稗田氏はアメリカからオグリキャップの父親であるダンシングキャップを導入した人物です。そして同時に、フランスからオグリキャップの終生のライバル、スーパークリークの父ノーアテンションを輸入した人物でもあります。

 

 オグリキャップのクライマックスとその出生にかかわる「ユタカ」と「ミノル」二つの読み方を持つ「穣」の字を戴いたキタハラジョーンズの今後の役割にも期待です。

 

 ともあれ、実に素晴らしいカサマツ篇でした。次回からのトゥインクル篇も楽しみにしています。