馬也ホースレーシング

~一口馬主・馳走人の競馬備忘録~

スプリングS振り返り・ロードカナロア産駒の「ドライバビリティ」に一考。

前がやや止まって、5~6番手が

まくり気味に差し届く展開、それを

やってのける馬の血統構成まで、

見立てそのものは合っていたと思います。

 

chisou-horse.hatenablog.jp

 

レースの結果&経過は以下の記事にある通り。

news.netkeiba.com

 

 好位につけたクロフネ産駒・エメラルファイトは

動き出す位置もベストで、荒れ気味の馬場を

北米ダート血統的なスピードで押し切る勝利。

3着のダイワメジャー産駒、ディキシーナイトも

母父ホワイトマズルに見られる欧州血統的

重厚さとノーザンダンサーのクロスが醸し出す

後肢の強さを如何なく発揮。

いずれも10番人気・7番人気とオッズ的には

人気薄ながら、しっかりと押さえることが

出来ました。

 

しかしながら2着のファンタジストを

初手でバッサリ切ったことは今回最大の敗因で、

本命に推したものの5着に敗れたヒシイグアスは、

最後の最後で粘り切れずタガノディアマンテにも

ハナ差差されたところから、ハイペースで

前を引っ張ったことを割り引いても、

「ハーツクライの若駒的緩さ」が出てしまった

のかもしれません。

 

「課題を克服した」ファンタジストと、

「課題を克服できなかった」ヒシイグアスの

差が、今回の勝負の分かれ目でした。

 

ではなぜファンタジストは課題を

克服できたのか。

その理由は、走るロードカナロア産駒に

必ずと言っていいほどみられる

「ドライバビリティ」にあるのでは

ないかと見ました。

 

今回のレースを映像で振り返ってみても、

ゲートトをスムーズに出た後は、

きっちり折り合いながら1コーナーで

意識的に外にコースを取り、

ハイペースで飛ばす先団を見ながら

後方集団の先頭、実質スローペースの

鼻を切るような形で道中を進め、4コーナー

ではジワリと差を詰めて勝ち馬の直後に

つけながら最後の直線は比較的馬場の

いい外目にコースを取ってゴール前

強襲の2着。実にスマートかつ

クレバーなレース運びをしましたが、

これを成し遂げられた秘訣こそ、

走るロードカナロア産駒特有の

ドライバビリティでしょう。

 

武豊騎手の技術はもちろん卓越

していましたが、その技術を体現

できる能力が馬になければ

意味はなく、今回の好走は

間違いなくファンタジスト自身の

力によるところが大きいと言えます。

 

走るロードカナロア産駒、

もっとも代表的な存在である

アーモンドアイも非常に

ドライバビリティの高い馬で、

騎手の合図にこたえて末脚を

繰り出す瞬間の加速の仕方は、

まるで「ダビスタ」の最後の

直線のようにギアが入ります。

これがまさに「ドライバビリティ」。

 

また、昨年のマイルCSを勝った

ステルヴィオも、発走前にゲートの

前扉に突進して、鞍上のビュイック

騎手に頭をシバかれる一幕も

ありましたが、人馬の主従関係に

おける「懲戒」をしっかりと理解し、

ゲートを出た後は素晴らしく

コントロールされた競馬を

見せて見事優勝。

これもまさに「ドライバビリティ」

 

これを受けてファンタジストの過去の

レース映像を振り返ってみると、

 

小倉2歳S⇒好位外目にしっかりつけて

     不利を受けず完勝

京王杯2歳S⇒前に馬を置いて経済コースを

      しっかり通って勝利

朝日杯FS⇒うるさい馬に道中ひたすら

     絡まれ、追い出し遅れて惜敗

 

といった形で、外的要因がない限り

必ず過不足のない走り方をしていました。

 

ロードカナロア産駒の取捨に迷った

場合は、過去の映像を見て

「ドライバビリティ」の有無を確認せよ。

クレバーなレースができるならば、

距離延長も十分耐えることが可能。

これが地道ながらも一番有効な

選択方法と言えそうです。

>