エンプレスペイちゃんまさかの中一週。そして1歳馬の検討も始まってますよ。
先々週、函館最終日の1勝クラスを勝ちあがったエンプレスペイちゃん。次は札幌開催のどこかで…ということだったので、少し間をあけて、開催最終日にダート1700ｍの2勝クラスが組まれているのでそこを使うのかなと思っていたら、まさかの中一週での出走でございます。
そして、さらに驚いたことに、今日の段階ではまだとらぬ狸の皮算用ではあるものの、ここを勝って3勝クラスに上がったら、抽選に賭ける形で秋華賞に挑みたいと、武幸四郎調教師からコメントがありました。ここまで全戦ダートで、いずれは芝に…という話は以前からある馬ですが、まさかその「いつか」をいきなりGⅠで…とは驚きました。とはいえ、勝算がまったくないのであればそのようなプランは考えないはずなので、きっと何か秘策があるのでしょう。楽しみではありますが、まずは目の前のレースでしっかり結果を出さねばなりません。
今回の枠番は6枠10番に決まり、ぜいたくを言えばもう少し内目に入ってほしかったものの、他の前に行きたい馬がいずれもさらに外枠に入ったため、後入れ偶数枠でもあることからそんなに悪くない枠には入れたのではないかな、と思います。
スタートについては毎回きちっとタイミングをあわせられる馬ですし、鞍上の鮫島克駿騎手も前走からの継続騎乗ですので、そのあたりの勝手はわかってくれているはずです。1コーナーで1～2番手につけていれば、とりあえず楽しみが増えるのではないでしょうか。
また、今回のレースからブリンカーを着用するとのこと、どうも今回の滞在馬房がボロの集積場所の隣でかなり大きな音が出る場所になったらしく、その音で気が散るしぐさを見せていることから、ブリンカーが効果的なのではないかという仮説に至ったようです。できれば入りたくない馬房の位置取りだったとは思うのですが、結果的に馬の課題と改善策が見いだせたのならば、まさに人間万事塞翁が馬ではないでしょうか。
そして、この季節名物にして一口馬主のシーズンピーク、1歳馬募集が各クラブで始まっており、ワタクシがお世話になっているシルクホースクラブが現在絶賛第一次募集受付中、DMMドリームクラブも募集ラインナップが発表され、8/8の募集開始を待ちわびている状況です。
シルクもDMMもすでに気になる馬はある程度絞れてきているのですが、シルクの方はまたおいおい触れるとして（どのみち全馬抽選に晒され、実績では獲れようがないので抽選の結果今年も1～2頭の出資になりそうです）、DMMではまず第一印象で、ドゥラメンテのラストプロップであるリトルモンスターの22が気になっています。
馬体写真を見る限り、骨格もしっかりしており、栗毛のためややオーバーに見えがちな部分を差し引いても十分な量で、かつ、柔らかそうな筋肉をまとっているのが目を引きます。測尺の数値も大きすぎず小さすぎず、このまま成長していって出走馬体重は470㎏前後におさまりそうなのも、足元の不安など考えると悪くなさそうです。
歩様動画を見てみると、前脚の出が「いかにもドゥラメンテ」といった動きをしており、性質的には父から受け継いだものが多いように見受けられます。母方はアメリカのスピード血統なので、もしかしたら早めの時期からの活躍が期待できるかもしれません。
お値段は募集総額6500万円と決して安くありませんが（維持費・保険金を考えると、総獲得金1億5000万円前後が損益分岐点でしょうか）、十分に夢は見られる馬だと思います。
そのほかの気になる馬は、また追ってピックアップしてみたいと思います。
