馬也ホースレーシング

一口馬主・馳走人の競馬備忘録です。シルクHC・ノルマンディーOC・DMMバヌーシーにて出資中。その他POGやWIN5予想などを馬体・血統面からのアプローチを中心に行ってます。競馬以外の話題はnoteにて発信中。 https://note.com/machino_sokoyori

【ウマ娘】シンデレラグレイ19R パイセンズの原作ネタをあたっていたら、様々な人間模様に思わず感動したぜ。

 中央篇が始まり、先週はサクッとオグリキャップクラシック出走不可のエピソードも消化したシンデレラグレイ。「走る」と書いて「やる」と読ませたり、「無礼るな」と書いて「なめるな」と読ませるの、90年代の週刊少年マガジンのヤンキー漫画っぽくてぼくは好きです。

 

 今週も、ヤンジャンアプリで最新話が無料で読めます。

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 読んだら本誌を買ってアンケートを投函しましょう。タダより高い物はないのです。また、コミックス1巻発売までは第1Rから最新話まで全部無料で読めるので、ぜひ今のうちに追いついてくださいまし。

 

 さて、今週のシンデレラグレイですが、中央初戦のペアルックステータス、もとい、ペガサスステークスでのブラッキーエールとの対決に向けてチームの先輩と併せでのトレーニングを行います。オグリの言い間違い、ブタゴリラレベルですな。それに目線もくれず冷静に突っ込むベルノライトさんもさすがです。

 

 で、今回初登場のろっぺいさんチームの先輩ウマ娘3名。

 それぞれクラフトユニヴァ、メイクンツカサ、ゴッドハンニバルという名前ですが、いずれのウマ娘も、ろっぺいさんこと六平トレーナーのモデルとなった、故・瀬戸口勉元調教師にゆかりのある馬を由来としているようです。

 

 まず、久住先生による設定絵中央にいるクラフトユニヴァちゃん。名前的には彼女が一番わかりやすく、瀬戸口厩舎が輩出したクラシックホース、2005年に桜花賞とNHKマイルCを制したラインクラフトと、2003年の牡馬クラシック2冠馬ネオユニヴァースがモデルと思われます。

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 ラインクラフトはその戦績が示す通りの快速牝馬でしたが、現役生活中に放牧先で急性心不全により死亡、産駒を後世に残すことができませんでした。彼女が制した2005年桜花賞の2着馬はシーザリオで、3着馬はデアリングハート。両馬の血はそれぞれ産駒のエピファネイア、デアリングバードを通して巡り合い、史上初の無敗三冠牝馬デアリングタクトを産み出しました。もしもラインクラフトが子孫を残していたら…と、ついつい叶わぬタラレバを考えてしまいます。

 

 また、ラインクラフト・ネオユニヴァースともデビュー当初は福永祐一騎手が騎乗していました。これは、瀬戸口師が福永騎手の師匠である北橋修二元調教師と親友関係にあったことで、福永騎手が瀬戸口厩舎の馬に乗る機会が多かったためで、結果的に福永騎手はクラシック本番では別の馬に騎乗することになるのですが、2003年牡馬クラシックは自らの騎乗で朝日杯3歳S(現・朝日杯フューチュリティS)を制したエイシンチャンプに騎乗することを選び、結果的にネオユニヴァースに二冠をさらわれ、2005年にはラインクラフトで桜花賞を制したのち、瀬戸口調教師の計らいでラインクラフトがNHKマイルCに回ったため、オークスではシーザリオに福永騎手が騎乗して優勝、史上初の日米オークス制覇につながりました。

 

 続いてクラフトユニヴァと一緒にオグリとの併せを行ったメイクンツカサちゃん。彼女については瀬戸口厩舎にとって2頭目の二冠馬メイショウサムソン(名将⇒名君の読み替えでしょう)と、瀬戸口師にとって調教師としての初重賞制覇をプレゼントしたツカサパワーがモデルと思われます。

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 ツカサパワーが制した重賞は1980年の阪神障害(春)。当時はまだグレード制が導入される前ですが、今でいえば阪神スプリングジャンプに相当するレースです。この時に騎乗していたのが池添兼雄現調教師。わかりやすく言うと池添謙一騎手、池添学調教師兄弟のお父さんです。

 また、競走生活最晩年には西谷達男という騎手が騎乗していますが、彼の息子である西谷誠騎手については、次のゴッドハンニバルの項でご登場いただきましょう。

 

 最後にご登場いただくのが「アイス先輩」ことゴッドハンニバルちゃん。ゴッドスピードが元ネタの一頭であることにはすぐに気が付いたのですが、もう一頭については自分では気が付くことができず、ツイッターのTLで見かけたところによると、調教師勇退後に馬主資格を取得した瀬戸口師の所有馬、マルカハンニバル(東海公営転厩後に所有、2011年東海桜花賞制覇)が由来のようです。

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 ゴッドスピードは、デビューから4戦は当時デビューイヤーだった前出の福永祐一騎手が騎乗、5戦目の小倉3歳S(現・小倉2歳S)からは、のちにこれまた前出のメイショウサムソンでダービージョッキーとなる石橋守騎手が騎乗。このレースと府中3歳S(現・東京スポーツ杯2歳S)の2つの〈平地〉重賞を制し、翌年のクラシック有力候補となるも振るわず、翌々年に障害に転向すると前出の通り西谷達男元騎手の息子である西谷誠騎手が主戦を務め、1999年末にはなんと中山大障害を制してGⅠホースとなりました。

 

 なお、ゴッドスピードの初代オーナーはオグリキャップの三代目オーナーである近藤俊典氏であり、小倉3歳S、府中3歳Sを制した時には往時のオグリキャップと同じ服色の勝負服を騎手がまとっていました。

 

 このように、オグリキャップの外でも複雑に絡み合う原作(史実)における人馬の関係性ですが、これらを掬い上げてウマ娘の世界観に落とし込む脚本は本当に見事ですね。