馬也ホースレーシング

一口馬主・馳走(はせ・はしる)のブログです。シルクHC・ノルマンディーOC・DMMバヌーシーにて出資中。シルク2021年産・ターコイズフリンジ命名。競馬以外の話題はnoteにて発信中。 https://note.com/machino_sokoyori

インディチャンプと福永祐一に学ぶ「博打のサイのリリースポイント」について

インディチャンプの初戴冠によって

幕を閉じた安田記念。スタート直後の

アクシデントに目が行きがちですが、

勝ち馬から学ぶことも多いレースでした。

 

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出典:netkeiba 撮影:下野雄規

 

news.netkeiba.com

 

こちらのニュース記事にもかかれている通り、

福永祐一騎手のファインプレーが光った

安田記念ですが、その好騎乗の要素を

細分化すると、

 

①博打を打つと決めた「決断」

②博打を打つまでの徹底した「布石」

③博打を打つタイミングの「完璧な見極め」

 

この3点がすべて上手くいった結果と

いうことができそうです。

 

まず1点目の「決断」について。

 

結果としてスタートでのアクシデントが

インディチャンプと福永騎手にとって

決定的なプラスに働いたとはいえ、

ゲートが開く前までの下馬評は、

あからさまな2強ムード。

 

その中で「勝つ」ためには、どこかで

必ずバクチが必要になる。その程度に

力量差があると目されていた分の

やりやすさはあったと思うのですが、

この部分を過不足なく見極めて

開き直るということも、ファインプレーの

ひとつといえそうです。

 

そして次に博打を打つための「布石」について。

 

道中、インディチャンプと福永騎手は

前から3列目のイン側でレースを進め、

トラックバイアスが明確に出ていた

内側有利のポイントをしっかり押さえ、

「前残り」となった場合の最有力馬

アエロリット(2着)を常に射程圏において、

かつ、最後の直線では早めに抜け出して

気を抜くインディチャンプの特性を

把握して、気を抜かないようじりじりと

アエロリットとの間合いを詰めて勝負に

向けての準備を行っていました。

この時点で、ある程度まで取りこぼしの

リスクはつぶすことができていたと思います。

 

そして最後に博打を打つ「完璧なタイミング」

 

「人事を尽くして天命を待つ」という諺が

ある通り、あらゆる物事において、どこかで

必ず「サイを投げる」タイミングがあるわけ

ですが、今回このコンビがサイを投げたのは

残り100m手前で、アーモンドアイが猛追

してくるのを「しっかり待って」、

「万が一にも差し切られる隙を完全に潰して」、

決勝戦ぎりぎりで前を捕らえきる本当に

「ここしかない」というポイントでの事。

 

VTRで見てもはっきりわかるくらいに

脚色が変わって、決勝戦でクビ差前に

出ての優勝劇でした。

 

決勝戦通過後、1~2完歩で

アーモンドアイがかわしたのを見ても、

まさしく絶妙なタイミングであったと

いうことができるでしょう。

 

○人事を尽くしても「博打を打つ」

 場面は必ずやってくる。

○博打を打つ瞬間に備えて、考えられる

 リスクは最大限事前に潰す

○準備を過不足なく済ませたうえで、

 サイを投げる「リリースポイント」を

 見誤ってはならない。

 

あらゆる物事に通じる大事な

ことだと思います。

 

学びの大きなレースは、

振り返ってみても楽しいものですね。

 

 

<ところで>

シルクレーシング初のGⅠ馬、97年の

有馬記念覇者シルクジャスティス号が

25歳で死去したとの事。

ご冥福をお祈り申し上げます。

 

で、

news.netkeiba.com

ワタクシも上記のニュースで知ったのですが、

当初、本文記事中に

【藤田伸二騎手と初コンビを組んだ京都4歳特別~】

という記載があり、これは同じくnetkeibaの

戦績データベースをあたれば誤りであることが

わかるのですが、

db.netkeiba.com

 

掲示板でそのことを適示したところ、

その投稿を削除して特に誤りがあったことを

記載することなくシレッと訂正が

されていました。

 

何だかなあって感じです。

 

藤田伸二本人に見つかってたら大炎上でっせ。

 

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