【GⅠ】高松宮記念見解・中山1200との「出し入れ」を考える。
昨年のスプリントGⅠ春秋連覇を
達成したファインニードルが引退
したことにより混戦模様の今回。
どの馬が勝ってもおかしくない
レースという状況から、より
頂点に近い馬を捜し出すための
作業としては、オーソドックスながら
・一番人気の取捨
・ベンチマークとなる
レースとの「出し入れ」
この2点が最重要と言えるでしょう。
◆ダノンスマッシュは「買い」か「切り」か
現在の予想オッズでも一番人気に
押されているダノンスマッシュ。
恐らく、このまま実際にも一番人気と
なるでしょう。
この馬の取捨選択をどうするか。
先週、スプリングSの振り返りで触れた
「ロードカナロア産駒の
ドライバビリティ」
この観点から過去のレースを
振り返る限りは、問題なさそう。
負けたレースも、この馬にとっては
やや長いマイル戦、明らかな不利を
受けたレースがほとんどです。
左回りでは2戦して2回とも負けていますが、
ファルコンS⇒出遅れと直線向いてしばらく
包まれたのが敗因。コーナー
ワークが原因ではない。
NHKマイルC⇒そもそも長いマイル戦。
1200までの競馬は完璧。
特に不得意ということはなさそうです。
これらの点から、極端に内や外の枠を
引かない限りは「買い」と見ていいでしょう。
◆中京1200は、タフなサバイバルコース
中京競馬場は、改修後に直線に
高低差約2mの坂が作られ、一見して
スプリンターズSの行われる中山
1200mのコースに近しいように
感じられますが、両者の違いは
まず第一に坂を上りきってから
ゴールまでの距離。
中山競馬場がおよそ70mほどであるのに
たいして、中京競馬場はおよそ200m。
また、中山の1200mはスタートから
直線坂下までずっと下ってその勢いで
坂をやっつけたらすぐにゴール。
ゆえに、いわゆる「快速馬」の
好走が目立つコース。今回のメンバーで
いえば、ここまで中山1200で連勝して
きたモズスーパーフレアが典型的な例。
たいして、中京競馬場はスタート直後は
登りで。3コーナーから下り始めて
直線向いてすぐに坂、上りきってから
ゴールまでさらに200mあり、勢い
だけでは乗り切れない舞台。
なので、逃げ切りが少ないのです。
→なので、モズスーパーフレアは
今回は「消し」でいいかと。
こういったコースでは、お互いの体力を
削り合うサバイバルレースに強い馬が
有利と言えそうで、たとえばダート
短距離で、下級条件ならば勝利の実績、
ダート未勝利でも重賞戦線で馬券に
絡んだ経験のあるような馬がいれば
積極的に狙ってみたいところ。
今回の出走メンバーでは、
・スノードラゴン
→交流重賞で複数回馬券圏内。
2014年同レース2着。
・セイウンコウセイ
→ダートで未勝利勝ち上がり。
一昨年の同レース覇者。
・ナックビーナス
→ダートで未勝利勝ち上がり。
昨年同レース3着。
・ヒルノデイバロー
→キャリア6勝すべてダート。
芝は未勝利なので、これは
さすがに極端すぎ。
・ミスターメロディ―
→デビューから4戦ダートで2勝。
当地ファルコンS優勝。
・レッツゴードンキ
→ダートはGⅠのみ3戦走って
いずれも掲示板。
昨年同レース2着。
6頭がこれに該当。しかも上位人気馬を
多く含んでいる状況。大穴候補の
実績馬もおり、これらの馬を相手に
馬券を組み立ててもよさそう。
一方、ダノンスマッシュが
こういったタフなレースに
向くかどうか。
スタミナとは似て非なる
ファクターなので、血統面
からのアプローチを試みてみますが、
母父にダートに好成績が集中
しているハードスパンがおり、
母系をさかのぼっていくと
ロベルトのクロスが発生。春先の
力がいる馬場には向いていると
言えそうです。
この点からも、ダノンスマッシュは
連軸であれば十分に最適でしょう。
買い目については枠順確定後の
検討になりますが、三連勝式で
ダノンスマッシュを軸に、
ヒルノデイバローを除く相手5頭に
流し(買い目を絞るならスノードラゴンも
外して)、穴を狙うならば
ダノンスマッシュを外した相手のみ
BOXがよさそうです。