馬也ホースレーシング

一口馬主・馳走(はせ・はしる)のブログです。シルクHC・ノルマンディーOC・DMMバヌーシーにて出資中。シルク2021年産・ターコイズフリンジ命名。競馬以外の話題はnoteにて発信中。 https://note.com/machino_sokoyori

結局「馬券的にアーモンドアイをどうするか問題」に尽きるヴィクトリアマイル

 一頭だけ飛び抜けてオッズをかぶりそうな馬、特にネームバリューや馬そのものの人気が高い馬が出てきたときには必ず問題になるお話ですな。ただし、それは単勝オッズに限った話で連勝系のオッズをしっかりと見ていけば高配当が意外と点在するのもまたこういったレースの特徴で、今回のヴィクトリアマイルもそんなレースになりそうです。

 

 今回の出走表は以下の通り。

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出典:netkeiba

前日18時段階の単勝オッズが、アーモンドアイがダントツの1番人気で1.7倍、続く2番人気のラヴズオンリーユーが8.0倍となっており、まさに一本かぶり状態。こうなると、配当を夢見ずにアーモンドアイ軸でとりあえず堅くいくか、敢えてアーモンドアイを外して超高配当を狙うか、という極端な二者択一をしてしまいがちですが、ここは一度アーモンド以外の上位人気取捨を吟味したうえで、ヒモ荒れ候補を拾いつつオッズを見てみる戦法を取っていこうと思います。

 

◆人気馬取捨選択

 まずは2番人気のラヴズオンリーユー。結論から言うと、切ります。一番の理由は中間に立て続けに順調さを欠いて、年末の有馬記念に出られず、次いで、ドバイが現地輸送後に中止となっての空振りと続いて、ここが約半年ぶりの一戦。矢作調教師も共同記者会見で決して順調ではなかったと認めています。

 

 続く3番人気のプリモシーンも、切ります。この馬については、近々では改善傾向にあるようですが、気性的に繊細な部分があり、何か気になることがあると途端にパフォーマンスを落とすことがあります。レース当日は雨が上がる予報のようですが、気温・湿度など極端な変化がありそうで、悪い方のスイッチが入ってしまいそうな気がしています。また、ダミアン・レーン騎手とはいえ、手が替わるのもあまり歓迎できません。戦績・血統的には全く文句のつけようがないので、もし馬券圏内に来たとしても驚きはないですが…。

 

 4番人気のサウンドキアラについては、押さえます。近走で重賞3連勝が目を引きますが、デビューからの戦績を見ても実に安定しており、ようやくここに来て馬がしっかりしてきた、タテの比較でいえば「買い時」の一頭といえそうです。大外枠となりましたが外枠好走傾向のある東京1600mなので、立ち回りの点ではアドバンテージも得られそうです。母系にシアトルスルーがいるのも、この季節の東京マイルにとってはプラスですね。

 

 

◆ヒモ荒れ候補は何を拾う?

 レースの傾向に従って、ヒモ荒れ候補については広く拾って行こうと思います。基本、美点となりそうなポイントを持っていればどんどん拾っていく感じです。

 

 まず1頭目はビーチサンバ。明確に距離が長かったオークス以外では掲示板率100%で、今回と同じ東京マイルで行われたクイーンCで、上がり32秒台の脚を繰り出してのちの秋華賞馬クロノジェネシスの2着に入るなど、コース実績は十分、また、ヴァイスリージェントの血が直系入っていることで道悪もそこまで苦にはしないでしょう。

 

 続いてはシャドウディーヴァ。東京新聞杯でプリモシーンの2着に入った後、前走阪神牝馬Sで12着に大負けしたことで人気を落としており、オッズ妙味が高いです。前走の敗因は出遅れであることは明確で、ノーカウント扱いをしてもいいかと。ハーツクライ産駒らしく、古馬になってからのこの時期で充実度を上げている点も好感が持てます。池添謙一騎手の騎乗も、GⅠでの一発を考えるとポジティブな要素。

 

 次はトーセンブレス。今回の大穴大爆弾候補の一頭目。前走ようやく3勝クラスを勝ってオープン入りをしたばかりの馬ですが、ここまで時間がかかったのはデビュー当初に無理やりクラシック路線に乗せて、無理やり秋華賞まで完走させたから。そうさせたくなる素質があったのでしょう、なにせ、新馬戦でプリモシーンを負かしてデビュー勝ちしているくらいなので。

 

 もう一頭の大穴大爆弾候補はトロワゼトワル。昨年の京成杯AHの逃げ切りの印象が強い馬ですが、渋めの馬場では好位からスムーズな競馬をすることも可能。もちろん、乾いた馬場でもまんまの逃げ切りは十分に考えられます。血統的にロードカナロアが父であることはこの舞台に向くし、母系が母父ハーツクライで、母父父にコジーンがいることで、年齢を重ねれば重ねるほど柔らかさの出てくる血統構成。

 

 最後に、前年覇者のノームコアが7番人気くらいにポツンといるので、これを押さえます。前年このレース優勝後に骨折がありましたが、休養明けの富士Sを快勝して続く香港マイルでも4着に健闘。前走の高松宮記念が15着大敗でこれが人気を落としている理由ですが、明らかに適性のない舞台なのでこれは度外視できるでしょう。馬場的にも、ハービンジャー産駒好適のコンディションになりそうで、外せないですね。

 

アーモンドアイを軸にして、上記ピックアップの6頭を相手にした3連複軸1頭流し15点のオッズを見てみると、前日18時現在でいちばん低いオッズで35倍~いちばん高い配当で約2300倍と、十分に的中回収率が見込めそうなので、これで行きます。

 

<買い目>

3連複軸1頭流し

⑫-②③⑥⑬⑯⑱ 15点

各200円 計3000円