JRAの条件戦クラス呼称変更・どうすれば矛盾が解消されるか思考実験
11/20に発表されたJRA2019年度番組等改善の
中でも一番インパクトが大きいのが条件戦のクラス
呼称変更ではないかと。
具体的には、これまで収得賞金額で分けられていた
クラスを勝ち度数別に変更することで、
・500万下⇒1勝クラス
・1000万下⇒2勝クラス
・1600万下⇒3勝クラス
とするわけなのですが、収得賞金額と
勝ち度数は必ずしも連動するものではないので、
分かりやすいところでいえば、菊花賞2着の
「最強の1勝馬」エタリオウは500万下相当なのか、
有馬記念2着の「最強の2勝馬」サウンズオブアースは
1000万相当なのか、という問題が発生するわけで、
確かに違和感を感じなくはないですね。
で、ここからが思考実験。
→なぜならワタクシは提案権も決定権も
ない「ただの外野」なので。
上記の矛盾をどうすれば改善できるのか。
そもそも「収得賞金」の算出をやめればいいのです。
現状、登録馬の出走優先順は収得賞金額の
順に決められますが(優先出走権や、
一部競走でのレーティング順選出は除く)、
要は出走優先順の決定基準もクラス呼称と
合わせて変えてしまえばいいじゃないか、という話。
たとえば、
①オープン競走について、字義の通り勝ち度数に
かかわらず出走登録を受け付けるものとする。
②優先出走権などの例外を除き、オープン競走の
出走優先順位はレーティング順で決定する。
③ただし、競走の質を担保するため、レース種別ごとに
登録可能なレーティング下限を定めるものとする
※GⅠ競走以外の2・3歳限定戦、および
優先出走権保有の場合は例外。
例)オープン特別競走⇒レーティング75以上
リステッド・GⅢ競走⇒レーティング80以上
GⅡ競走⇒レーティング85以上
GⅠ競走⇒レーティング90以上
④2歳~3歳春季までの期間については、クラス分けを
【新馬・未勝利・1勝クラス・オープン】の4クラスとする。
こんな風にすれば、
・オープン含むクラス呼称の実態と字義に
矛盾が生じない。
・いわゆる「エタリオウ問題」「サウンズオブ
アース問題」の解決に向けた最適解を導き出せる。
・そのほか、たとえばダート馬のクラシック
記念出走や「ヘヴィータンク事案」のような
規則のスキを突いた出走による競走レベル担保への
疑義を回避することも可能。
巷間でささやかれている諸問題は解決出来る
のではないかと思います。
まあ、お役所がそんなこと
できるとは思ってませんけどねw