きわめて「正しい」中華そば。翠松樓の雲吞麺
日本の大衆食の定番として間違いなく
5本の指に入るラーメン。味や具材など
実に多岐にわたるこの食べ物の呼び方の一つ
「中華そば」とはまさにこれと思わされるのが
この翠松樓の雲吞麺。
中山競馬場地下1階フードコートに店を構える「翠松樓」
シルクホースクラブの阿部社長もこよなく愛するこの店。
常に行列の絶えない人気店としてもよく知られていると
思いますが、看板メニューがこちらの雲吞麺(600円)
実にシンプルな醤油味のスープに、いわゆる「たまご麺」。
大変優しい味で、ラーメンを日本化した食品としての
「中華そば」として大変正しい味と言えるでしょう。
玉子の風味が強調された麺、ワンタンに詰まった
挽き肉、いかにコストパフォーマンス良く
たんぱく質を摂るか、まだまだ決して裕福では
無かった時代の工夫を今に伝える食の歴史的
資料としても大変貴重です。
もちろん、味の面で一切の抜かりがないことが
フードコートの中でも常に一番長い行列を
作っている最大の要因ということができます。
さっと食べられるギャンブルメシの定番として、
こっれからも食べ続けていきたい
「競馬場メシ文化遺産」であり続けて
いただきたいものです。