【ウマ娘】第49R 海外ウマ娘大量投入で、オラワクワクしてきたぞ。
これですよ!これこそが80年代後半から20世紀末にかけてのジャパンカップに確かにあった「ワクワク感」です。まだWEBが実用化される前~黎明期でもあったこの時代は、ほぼ海外馬の情報を仕入れることができなかっただけに、名前は聞いたことある大レースの勝ち馬が日本にやってくる、というだけで色めき立ったものです。
というわけで、前回の終盤より続々とジャパンカップに向けて来日する海外ウマ娘たち。TVアニメの第1期に、99年のジャパンカップに来日して「日本総大将」スペシャルウィークと戦った凱旋門賞馬モンジューが「ブロワイエ」という架空名で登場したのと同じく、シンデレラグレイでも架空ウマ娘としての登場となるようです。
まず先陣を切って来日した「トニビアンカ」は、前回のシンデレラグレイ感想記事でもふれたとおり、この年の凱旋門賞馬で日本で種牡馬入り後リーディングサイアーにもなったトニービンがモデルとなっているようです。
そのほか、4名の海外ウマ娘が登場しましたが、彼女たちのモデルは88年のジャパンカップで上位入着を果たした海外馬たちであるとみて間違いないでしょう。
今回の登場順に見ていくと、まず最初に登場したのが英国代表の「ムーンライトルナシー」。この馬のモデルは英国セントレジャーやフランス・サンクルー対象を勝ったムーンマッドネス。このレースで手綱を取ったのは当時の英国リーディングジョッキー、パット・エデリー騎手でした。本馬の母父カラムーンはトニービンの父父でもあり、この当時の欧州のメジャーな血統構成の馬であったことが分かります。
次に、スリーポイントラインから跳んでダンクを決める「NBA JAM(というトンデモゲームがかつてあったのです)」のようなパフォーマンスを見せたミシェルマイベイビー。こちらはこのレースで4着に入ったマイビッグボーイがモデルと思われます。アメリカ本国ではバーナードバルークHというGⅠ競走を勝っているようですが、特筆するような成績は残していないようです。
3番目に登場したのはエラズリープライド。ニュージーランドの最大都市・オークランドにあるエラズリー競馬場の名前が入っていることから、当時オセアニア最強とうたわれていたボーンクラッシャーがモデルと思われます。本場はオーストラリアとニュージーランドそれぞれでチャンピオンになり、今もって現地では英雄視されている一頭ですが、ジャパンカップでは初来日の86年は感冒で出走取消、88年は見せ場なく8着…という結果に終わっています。
レース本編での活躍はあまり期待できないですが、ニュージーランドといえば、翌年のジャパンカップにやってくるあの「シンデレラグレイ」もまたニュージーランド出身であり、オグリキャップの物語を語る上で欠かせない存在です。そこも含めてどのように絡んでくるか楽しみです。
最後に、前回ラストにも登場していましたが名前が明らかになっていなかったウマ娘。今回その名前がオベイユアマスター(主人に従え)ということが分かりました。名前的にも、間違いなくペイザバトラーに間違いないでしょう。今回は藤井記者も彼女のことを見つけられず…でしたが、次回、ベルノライトが大活躍ということで、何か絡みがあるかもしれません。
この年のジャパンカップの勝ち馬でありながら、特にトピックスがないのは前回のラストを見ればわかる通りなので、作劇上のドラマを何か一つ加えて…ということになるのでしょうが、それは来週のお楽しみですね。