馬也ホースレーシング

一口馬主・馳走(はせ・はしる)のブログです。シルクHC・ノルマンディーOC・DMMバヌーシーにて出資中。シルク2021年産・ターコイズフリンジ命名。競馬以外の話題はnoteにて発信中。 https://note.com/machino_sokoyori

【一口馬主とお金の話】重賞の配当入金のたびに、累進課税エグいなって思う今日この頃です。

 先々週のニュージーランドトロフィーで2着に入ったタイムトゥヘヴンくんの配当入金が先週金曜日にありました。DMMは配当入金までの時間がほかのクラブに比べて圧倒的に早いのもクラブの長所ですな。

 

 で。今回タイムトゥヘヴンくんが獲得したのが【本賞金2200万円】+【付加賞金33.2万円】+【特別出走手当44.4万円】の合計【2377.6万円】なのですが、今回の一口当たりの配当が【5202円】で、DMMの募集口数が2000口なので、単純計算で配当総額は【1040.4万円】となります。

 

 なんと、獲得金額比わずか43.7%。

 

 …え?いくらなんでも低くね!?

 

 と思い、思わず明細を見返してみたのですが、何をそんなに引かれていたかというと「クラブ法人にかかる所得税」と「消費税」なんですよね。その額なんと所得税が【3,556,881円】で消費税が【1,741,763円】の合計【5,298,644円】!総配当額の22.3%をお国に持っていかれた計算になります。

 

 これに加えて進上金が460万円ほど引かれ(これは、そもそもそういうものです)、ここからさらに配当実施に際して源泉所得税が一口あたり1,336円かかっています。そうしてもろもろの金額を差し引いていくと、配当は賞金の半分にもならないという…

 

 一体どんだけ税金奪るのこの国は。

 

 と思った月曜の昼下がりでございます。

 

 まあ、この国の税制は「累進課税制度」を取っているため、賞金の額=配当額が増えれば増えるほどかかる税金のパーセンテージも増えるわけで、それは仕方のないことなのかな、と思います。まあ、なんともデカイ商いをやるのが馬鹿らしくなる国ですね。

 

 ちなみにタイムトゥヘヴンくん以外の直近の配当が、総獲得金額に対して何%ほどであったのかを調べてみると、3月のソナトリーチェちゃんが未勝利戦で6着だった時の配当が、【出走奨励金36万円】+【特別出走手当42.3万円】の総獲得金【78.3万円】に対し、一口当たりの配当が【310円】で、総配当額が【62万円】ですから、配当金の獲得金額比は【79.2%】となります。全然違うじゃん。

 

 なんてエグいんだ累進課税!

 

 こうやって見てみると、よく一口馬主は「2勝クラスあたりでちょいちょい入着するくらいの馬が一番いい」と言いますが、毎月の維持費と配当の兼ね合い以上に、税金の面でもこれくらいの金額を細かく持ってきてくれる方がより良いというのがよくわかります。

 

 いざ重賞入着ができるような馬を持ってみて初めて分かったことですが、一口馬主のお金事情っていうのは、本当に厳しいですね。個人的には「愛馬がいる生活」のためにやっているのでこれでモチベーションを下げることはないのですが、改めて数字で振り返ってみるとかなり驚きです…。