馬也ホースレーシング

一口馬主・馳走(はせ・はしる)のブログです。シルクHC・ノルマンディーOC・DMMバヌーシーにて出資中。シルク2021年産・ターコイズフリンジ命名。競馬以外の話題はnoteにて発信中。 https://note.com/machino_sokoyori

【ウマ娘】シンデレラグレイ第7R ここでアイツが出てくるか!熱血漫画的アレンジがたまらないぜ。

 只今DMM2019年産募集馬の全頭レビューの真っ最中ですが、ヤンジャン発売日の木曜日がやって来たので、合併号で先週は休みでしたが2週間ぶりのシンデレラグレイ感想&考察でございます。タイトルの通り、熱血漫画としてのボルテージがさらに上がってきましたね。とてもいいと思います。

 

 もちろん今回のお話もヤンジャンアプリで無料で読めますが、

ynjn.jp

本誌を買ってアンケートはがきを出しましょう。今週のグラビアは、以前ウイニング競馬のMCをつとめていた鷲見玲奈アナだヨ。

 

 さて、今回のお話はオグリキャップとフジマサマーチの対決の場である「ジュニアクラウン」のレース前の様子がメインに描かれ、併せてベルノライトのデビュー戦も描かれました。

 

まあ、即落ち敗北でしたが。

 

 いよいよ今回は、オグリキャップの中央(トゥインクルシリーズ)への移籍に向けての布石が各所で動き出しましたね。まず、冒頭でサクッとデビュー戦敗北を喫したベルノライトですが、様々なところで考察されている「装蹄師の三輪勝さんポジション」でやはり間違いなさそうですね。オグリキャップのシューズの蹄鉄を打ち変える描写が明確に描かれていました。ということは、この後トゥインクルシリーズ篇に突入しても引き続き出番はありそうです。

 史実の三輪勝さんは、あくまでも笠松競馬場の開業装蹄師として、JRAのオグリキャップの蹄鉄の打ち替えについては、「特例的な出張」の形を取って行われていました。恐らく、ベルノライトもトゥインクルシリーズに一緒に移籍するのではなく、折に触れてカサマツからやってくる形になると思うのですが、どういう伝手でくるのだろうか?と考えていたら、トゥインクルシリーズのトレーナーとして出てきた六平(むさか・通称:ロッペイさん)がキーポイントになりそうですね。キタハラジョーンズの叔父さんという設定のようですが、この設定はかなりファインプレーだと思いました。史実のオグリキャップの笠松時代の調教師・鷲見昌勇師とJRA時代の調教師・瀬戸口勉師はもちろん血縁関係にはないのですが、瀬戸口勉師の実弟である瀬戸口悟師は名古屋競馬の調教師であり、実は瀬戸口師としては東海公営とは血縁でのつながりがあったりするので、そのあたりを押さえているのだとしたらかなりシブイですね!

 

 そして何より、今回最大のサプライズは、このタイミングでのタマモクロスの登場でしょう。ご存知の通りタマモクロスは、オグリキャップがJRAに移籍した1988年の年度代表馬で、この年の秋には天皇賞・秋⇒ジャパンカップ⇒有馬記念の3戦にわたって死闘を繰り広げるライバルですが、「ウマ娘のオグリキャップ」自身がトゥインクルシリーズへの移籍に対して何をモチベーションとして描くのか、を考えたとき、カサマツ篇のうちに後のライバルを出して、そこにモチベーションを発生させようという手法はとても理にかなっています。

 そしてこれもまた史実を本当に細かく検討しているな、と驚くばかりなのですが、オグリキャップがジュニアクラウンを走った1987年の10月4日に、タマモクロスもまた阪神競馬の第9R(4歳以上400万下 ダート1700m)に出走して3着になっています。

db.netkeiba.com

時間軸としてはオグリキャップのジュニアクラウンの2時間ちょっと前の話ですね。「シンデレラグレイ」においては、レース帰りに電車を乗り間違えたついでにカサマツに来たということになっていて、実際の地理的にはやや無理があるものの、そこは「マンガ時空」でいいのではないでしょうか。そして史実のタマモクロスは、このレースの次のレースで戦場をダートから芝に変更、見事に勝利を飾りそこから翌年の天皇賞・秋でオグリキャップを死闘の上降すまで、破竹の8連勝を飾ります。タマモがオグリの走りを見て覚醒する、というストーリーラインは、もちろん史実にはないifの話ですが、熱血漫画としてはこれ以上なくいいシチュエーションだと思います。ワタクシとしては大好物です!

 

 ちなみに、オグリキャップが走った日に実はこの馬も…シリーズでいうと、オグリキャップが阪神競馬場にてJRA移籍初戦のペガサスS(現・アーリントンC)に挑み、見事に勝利した(その際の杉本清アナの実況音声がPVにも使われてますね)1988年3月6日の、同じく阪神競馬場7レース(4歳400万下 ダート1200m)では、翌年のマイルチャンピオンシップでハナ差の接戦を演じたバンブーメモリーがキャリア2勝目を挙げています。

db.netkeiba.com

もしもこの後、ペガサスS回のどこかのコマでバンブーメモリーが見切れていたら、本当に鳥肌モノなのでぜひ探してみてください。ワタクシも探してみます。

 

 いよいよトゥインクルシリーズ移籍に向けて各所動き出した感のある「シンデレラグレイ」ですが、シンプルにマンガとしてもどんどん面白くなってきていると思うので、次回以降も期待しかしてないです。