馬也ホースレーシング

一口馬主・馳走(はせ・はしる)のブログです。シルクHC・ノルマンディーOC・DMMバヌーシーにて出資中。シルク2021年産・ターコイズフリンジ命名。競馬以外の話題はnoteにて発信中。 https://note.com/machino_sokoyori

【一口馬主】スターズプレミアくんの初勝利を噛みしめつつ、改めて振り返るぜ。

 7/12阪神4Rの未勝利戦にて、我らがスターズプレミアくんが1着となり、昨年9月のデビュー以来8戦目にして勝ち上がりとなりました。

 

 今回は川田将雅騎手の提言によってダート替わりとなった一戦ですが、その方策がズバリ的中。芝で惜しいレースが続いていながらも最後詰め切れなかった部分をしっかり詰めての勝利でした。

 

 8枠16番からの発走となりましたが、今回もゲートはポンと出ての好スタート。

f:id:chisounin:20200713180321p:plain

 この後内から先手を主張する馬がいたので無理をせずに好位4番手につけます。ちょっと気になったのは、スタートは抜群に出ながらも、ダートコースに入るまでの芝コースでの加速がややもったりしたところ。今回は結果的には1着なのですが、この後クラスが上がっていったときにこのあたりはしっかりとしてほしいところです。

 今回のこの部分を見ても、やはり母父ウッドマンの影響が強いのか、走りは明確にダート向きのような気がします。あるいは、開催が進んで毛羽だって来た馬場であれば芝コースでも大丈夫なのかもしれませんが、現時点でのスピード能力を考えるとしばらくはダートに専念した方がいいようにも思います。

 また、今回のスターズプレミアくんの勝ち上がりでも感じましたが、ロードカナロア産駒は母父によって適性が決まるのはほぼ間違いなさそうです。たとえばアーモンドアイが2000m程度まで持つのは母父サンデーサイレンスによるところ、サートゥルナーリアにしても母父スペシャルウィークが適性を決定づけているように見えます。

 

 もう一つ今のうちに考察しておきたいのは坂の得手不得手について。今回のレースでは3コーナー過ぎから進出して4コーナー出口で先頭に立ったあと坂の下までにリードを築いて押し切る阪神ダート1400mのセオリー通りの競馬でしたが、最後には2着馬に半馬身差まで迫られていました。

f:id:chisounin:20200713181155p:plain

f:id:chisounin:20200713181313p:plain

 坂のあたりでやや失速気味になるのが映像からでも見て取れ、どうも坂が得意でない、背腰に疲れがたまりやすいところもあわせて考えるとまだまだ腰が甘い、全体的に緩いところがあるのだと思います。川田騎手からも今後の課題として同様のコメントが出ていました。とはいえ、直線に坂のない(あるいは極めてゆるやかな)京都や福島では最後の直線で明確にスピード負けをしているので、平坦なコースを使えばいいという結論にシンプルにたどり着けそうにもなく、ここはじっくりと取り組むべき課題と言えそうです。

 

 この後は吉澤ステーブルWESTに放牧に出すようですが、北海道に戻す選択肢も考えてもらいつつ、まずは馬体の成長を促しつつ、デビュー当時にあった動きの柔らかさを取り戻すようにしてほしいですね。今回も、映像を見返してみるとまわりの馬に比べると馬体重のわりにまだまだ小さな馬体に見えました。筋肉でもう15~20㎏くらい増量して、マイナス10㎏分くらい緩さを取り除いたくらいが理想的な体型と思われます。ここまで8戦使い込んできているので、いったんリフレッシュさせて馬体づくりに時間をかけるのもいいのではないかと思います。何より勝ちあがったので、当面の間は焦る必要もなくなったので…。

 

 本当、一つ勝つのは大変ですが一つ勝ったことで見えてくる課題や展望もあるので、新馬・未勝利の勝ち上がりの瞬間は一口馬主(おそらく一頭持ちの個人馬主にとっても)の醍醐味と言えるでしょう。

 

最後に、昨年の新馬戦(2着)臨場時に撮ったおさしんを再掲します。

f:id:chisounin:20200713182039j:plain

f:id:chisounin:20200713182009j:plain