【一口馬主】2020年もヒトサマのクラブ募集馬をのぞき見するぜ。 東サラ編
シルクホースクラブの募集馬写真・動画公開予定が7/14、DMMも7月後半以降のラインナップ発表ということでそれまで少し時間があるので、今年もまたヒトサマのクラブの募集馬をのぞき見してみようと思います。
というわけで、東サラこと東京サラブレッドクラブの募集馬動画が先日公開されたので、気になる馬を探してみようと思います。
募集馬は東西あわせて42頭。牡馬・牝馬それぞれ21頭のラインナップとなりました。一口価格も20万円台の高馬から3万円の手ごろな馬まで幅広く取りそろえられています。
全体の印象としては、価格なりによく見える馬が多いな、と思ったのですが、動画と測尺とを照らし合わせつつ気になったのは以下の馬たちです。
★関東入厩馬
ラストグルーヴ19 牡
父・ロードカナロア 美浦・藤沢和雄厩舎
ノーザンファーム産 一口価格15万円
まだこの時期なのでややトモ高な体つきですが、筋肉量は十分で骨格もバランスがよく柔軟性もありそう。ロードカナロア産駒らしく柔らかく大きな前脚の出が魅力的で、歩かせてみても足の振出しが真っ直ぐなので、かなり素質の高い馬だと言えそうです。価格はやや高めですが、夢を見られる馬だと思います。ただ入厩先が間もなく定年を迎える藤沢和雄厩舎なので、現役生活中に転厩が発生するのは確実で、その点が実際にどういう結果をもたらすかは未知数です。
ビーチパラソル19 牡
父・ノヴェリスト 美浦・鹿戸雄一厩舎
社台ファーム産 一口価格3.5万円
母父ダイワメジャーの特徴が強く出た半兎頭の頭と、丸みを帯びてボリュームのあるトモの筋肉と腹袋が特徴的な一頭。管囲21㎝馬体重451㎏と、今後さらに大型化しそうです。これは、走るダイワメジャー産駒の特徴とも一致しますが、馬格が大きくなりすぎるゆえの脚部不安のリスクなども少なからずあると思います。ただ、かなりお手ごろな価格でこれだけの好馬体の馬なので、その辺のリスクが発現しなければ回収率は高くなりそうです。顔つきや耳の動かし方からちょっと気性もきつそうですが、マイルあたりが主戦場になるなら、それがプラスに働く場合もあると思います。
★関西入厩馬
スタイルリスティック19 牡
父・キタサンブラック 栗東・武幸四郎厩舎
ノーザンファーム産 一口価格5.5万円
父キタサンブラック産駒の馬体写真・動画を見るのは本馬が初めてなのですが、パッと見でも柔らかそうな筋肉をしていますね。そして、やはりフレームがしっかりとしています。また、本馬は母方のロベルトの血が強く出ているようで、胴長で貫禄のある腹回りからも中長距離以上での活躍が期待できそうです。馬体重は現段階で405キロとやや小さ目ながら、管囲や対抗の数値からは、秋以降にもう少し大きくなりそうで、最終的に450㎏前後くらいになるのではないでしょうか。芝の中長距離であれば過不足のない馬格だと思います。短い首差しをしっかり使った歩様も好印象です。
ノスタルジア19 牝
父・ロゴタイプ 栗東・笹田和秀厩舎
社台ファーム産 一口価格2万円
今回のラインナップでは最もリーズナブルな一頭ですが、社台ファームの生産馬をこの値段で持てるのはかなり大きいですね。馬体や歩様はどうしても値段なりの部分はありますが、初仔としてはそこそこ立派なサイズで出ており、サンデーサイレンスの4×3のクロスも持つなど化ける要素は十分にあります。短いところでとにかく数が使えそうではあるので、新規入会で初めて持つ馬としてはなかなかいいのではないでしょうか。
取り急ぎ気になったのは以上の4頭ですが、キタサンブラック産駒の出来が予想よりもかなりよく、シルクの募集馬にも4頭ほどいるので、こちらも楽しみになってきました。
