馬也ホースレーシング

一口馬主・馳走(はせ・はしる)のブログです。シルクHC・ノルマンディーOC・DMMバヌーシーにて出資中。シルク2021年産・ターコイズフリンジ命名。競馬以外の話題はnoteにて発信中。 https://note.com/machino_sokoyori

短期免許の枠の一部を、将来通年免許取得希望の若手に開放するのは意外と悪くないんじゃないかという考察。

先日のジャパンカップに騎乗した

ジョッキーの顔ぶれを見ても、

短期免許を含めたJRAのライン

ナップは本当に世界レベルですな。

 

そんな中、ジャパンC観戦に

来日したフランスの美人ジョッキー

ミカエル・ミシェル騎手が

将来的な短期免許取得での来日、

通年免許取得へのチャレンジに

意欲を示したという話題があり

(リップサービスかどうかはさておき)

news.netkeiba.com

ワタクシも「即日通年免許を発給

して差し上げろ」などとのたまったり

しましたが、真剣な話、将来的に

JRAでの通年免許取得を目指す

外国人・海外拠点の日本人若手

騎手を対象にした短期免許枠の

設置は、意外と悪くないのではと

思った次第でございます。

 

この年末年始に短期免許で来日

している、あるいは今後来日

予定の外国人騎手の顔ぶれを

改めてみてみると、

 

L.デットーリ

O.マーフィー

C.スミヨン

W.ビュイック

A.シュタルケ

 

まさに綺羅星のごとく、各国の

リーディングジョッキーの

そろい踏みです。まあ、JRAが

短期免許発給の要件として

所属国のリーディング上位である

ことを求めているので当然では

あるのですが、はたして、

この状況が今回のミカエル・

ミシェル騎手のようなケースに

とって果たして良いことなのかと

言うと、決してそうでは

ないかなと思ったりもします。

 

そこで、たとえば今冬は前述の

5名が来日するわけですが、仮に

短期免許発給の枠を最大5枠として、

そのうち1~2を、将来的的に

JRAでの通年免許取得を希望する

若手騎手に開放してみては

どうなのかと、思い至ったわけです。

 

もちろん、この枠で来日した騎手は

若手騎手限定競争にも騎乗できる

というルールで。

 

「キャリアがほぼ同じ」という

騎手の来日であれば、既存の

JRA若手騎手もほぼイコール

コンディションで騎乗馬の

争奪戦になりますし、その中で

「勝てない」というのであれば

それはやはり日本の騎手の育成

レベルに問題がある、変革が

必要であるということ。

 

本当は、現段階でO.マーフィー

騎手(24歳。JRAの同い年は

松若風馬や石川裕紀人)や

D.レーン騎手(25歳。JRAの

同い年は岩崎翼や原田和真)が

猛威を振るっていること、

 

なんなら23年前にO.ペリエ騎手が

初来日(当時21歳!)で旋風を

起こした段階でそこに気付いて

いるべきとは思うのですが、

 

それでも気づくことができないの

ならばもはや強烈なインパクトを

ぶつけて変革を促すところまで

来ているようにも思います。

 

そのコンセプトは、今年ついに

外国馬の参戦が無くなった

ジャパンC創設当初の

コンセプトと重なります。

 

「外国の強豪をぶつけて、

 現状を認識して変革を促す」

 

折しもその役割を終えつつあると

言われるジャパンCに変わる

国外からの刺激、という点でも

若手外国人騎手への短期免許発給

というのは効果があるのでは

ないかと思います。

 

同時に、日本人若手騎手も

どんどん海外に出ていけば

いいと思います。

 

言葉の壁は、日本にやってくる

外国人騎手も同じこと。

それを理由に騎乗馬の確保が…

といういいわけは本来通用

しないはずです。

 

たとえば、JRAの競馬学校を

退学になった木村和士騎手は、

カナダで言葉の壁とも戦いながら

最優秀見習騎手になりました。

 

そもそもグローバルスポーツで

ある競馬なのですから、

国境をこえた腕比べは、

健全な姿でもある。

 

外国馬のいないジャパンCと、

日本での騎乗を熱望する

外国人若手騎手の姿から、

そんな事を考えた週末でした。