馬也ホースレーシング

一口馬主・馳走(はせ・はしる)のブログです。シルクHC・ノルマンディーOC・DMMバヌーシーにて出資中。シルク2021年産・ターコイズフリンジ命名。競馬以外の話題はnoteにて発信中。 https://note.com/machino_sokoyori

東京優駿振り返り・「なぜを3回」繰り返したら、レースの繊細さが垣間見えた。

12番人気ロジャーバローズの勝利で

幕を閉じた令和最初の東京優駿。

「なぜを3回」で今回のレースを読み解きます。

 

まず、レースの経過と結果はいつもの通り

netkeibaの記事をご覧ください。

news.netkeiba.com

大まかな流れとしては、横山武史騎手の

リオンリオンがテンの5F57秒台の

ハイペースで逃げ、離れた2番手を

ポツンと追走したロジャーバローズが

直線坂の途中で先頭に立ってそのまま

後続を押し切って優勝。

 

事前に三強と目されたダノンキングリー、

ヴェロックス、サートゥルナーリアは

それぞれ2・3・4着。単勝オッズ

断然一番人気のサートゥルナーリアが

馬券圏内を外す結果となりました。

 

それでは、ここからは「なぜを3回」で

レースの本質に迫ってみようと思います。

 

◆【なぜ①】サートゥルナーリアの敗因は何か。

まず第一に、スタートで立ちあがってしまい

大きく出遅れたことが最大の敗因であることに

疑いの余地はないでしょう。

 

安藤勝己元騎手 がさすがの見解を示されて

いたので、そのツイートを紹介しますが、

twitter.com

まさにこの通りだったのでしょう。

 

この日のサートゥルナーリアは、枠入り前から

激しくクビを上下させるほどの入れ込みを

見せていました。

 

◆【なぜ②】なぜそこまで入れ込んだのか

2歳の頃より、上の兄弟であるエピファネイアや

リオンディーズと違い、気性的に激しいところは

ないといわれてきた馬でしたが、最大目標の

最後の最後でシーザリオ産駒の悪い部分が露呈

してしまいました。

 

GⅠでのスタンド発走は、前回の皐月賞で既に

経験済みで、それがシンプルな理由であるとは

やや考えにくいですが、もしかしたら、

ここを目標にメイチの仕上げ、オツリ無しで

出てきたことが結果的にピリピリとさせて

しまったのかもしれません。

 

ワタクシ、パドックを見ながらこんな

ツイートをしたのですが、

思いの外状態がよくなかったのかもしれません。

 

◆【なぜ③】三強の明暗を分けたのは何か。

三強の残り2頭、ヴェロックスとダノンキングリーは

なぜロジャーバローズを捕らえることができなかったのか。

 

まずは3着のヴェロックスですが、これは出遅れた

サートゥルナーリアを見過ぎたのが敗因でしょう。

スタートの瞬間、サートゥルナーリアを「捨て置く」

判断を川田騎手がしていればもしかしたらもっと上の

着順もありえたかもしれませんが、こればかりは

紙一重なので、仕方のないことといえそうです。

それでも、できうるかぎりのレースはしており、

ヴェロックス自体の実力も、このレースの結果だけで

低くみられるべきではないと思います。

ここについても、アンカツさんの解説がものすごく

的確だったのでご紹介します。

twitter.com

 

一方、2着のダノンキングリーは、サートゥルナーリア、

ヴェロックスの2頭を意識するよりも自分の競馬を

するしかないと開き直った結果がこの2着に

つながったのではないでしょうか。それが、

3着・4着との差になったと思います。

 

が、それでもロジャーバローズを捕らえる

には至らなかった。

 

サートゥルナーリアの入れ込みに端を発した

細かなファクターの積み重ねが最後の

クビ差につながった、レースの繊細さを

まざまざと感じさせられる令和最初の

ダービーでした。

 

ともあれ、ロジャーバローズと関係者の皆様、

優勝おめでとうございました。

12番人気のロジャーバローズがダービー制覇!(撮影:下野雄規)

(出典:netkeiba 撮影:下野雄規)