馬也ホースレーシング

一口馬主・馳走(はせ・はしる)のブログです。シルクHC・ノルマンディーOC・DMMバヌーシーにて出資中。シルク2021年産・ターコイズフリンジ命名。競馬以外の話題はnoteにて発信中。 https://note.com/machino_sokoyori

皐月賞振り返り・そしてダービー最速取捨。

皐月賞は、ゴール後の長い審議も

ありながら、ともあれ一番人気の

サートゥルナーリアの勝利となりました。

 

レースの経過と結果はこちらの記事の通り。

news.netkeiba.com

 最後の直線では、勝ち馬の

サートゥルナーリアが2着馬

ヴェロックスの進路を狭めて

長い時間の審議となり、これは

降着も有り得るのかと思いましたが

到達順位の通り確定。

ルメール騎手に過怠金5万円という

決着となりました。

news.netkeiba.com

 パトロールビデオを見る限り、この事象の

直前にヴェロックスがわずかに

サートゥルナーリアを外に押し出しているため、

そのリカバリーで内に戻したら行き過ぎたことが、

結果として審議レベルの進路カットに

なったのではないかと思われます。

 

なので「喧嘩両成敗」として、騎乗停止ナシ、

金額としてもMAXの10万円ではない5万円

という落としどころとなったのでしょう。

 

ややスッキリしない結末ではありますが、

強い者同士の敢闘精神がぶつかり合うこと

自体は、事故の危険性のない範囲ならば

歓迎されることだと思います。

 

レース内容としては、上位3頭それぞれ

非常に強く、また、2冠目のダービーに

向けてよりポジティブなものでした。

 

勝ったサートゥルナーリアは、やや緩めの

馬体ではありましたがしっかりと勝ち切り、

ヴェロックスも好位からスピード感十分の

競馬を見せました。

 

また、ゴール後に一番遠くまで走ったのは

2着のヴェロックス。故・清水成駿氏の

教えに従うならば、この馬がダービー

争覇候補に一番近いのかもしれません。

 

3着のダノンキングリーは、巧みにインを

ついて一番効率的な走りをして、あわやの

着さまで詰めてきました。経済コースからの

3着は、この春のGⅠのトレンドですね。

この馬は、共同通信杯での勝ちっぷりからも

分かる通り、より東京競馬場の方が向きそう

なので、引き続き争覇候補と見ていいでしょう。

 

このまま「3強」でダービーも決着

しそうな感じですが、敢えて穴馬を拾うなら、

上位2頭と血統傾向≒サラブレッドとしての

設計思想が近い馬をピックアップするのが

いいでしょう。

 

サートゥルナーリアの血統表が、こちら。f:id:chisounin:20190414224926p:plain

 

そして、ヴェロックスの血統表。

f:id:chisounin:20190414225002p:plain

 

2頭いずれにも共通している意外なポイントが、

ハビタット持ち、ということ。

 

この点から思い起こされる活躍馬といえば、

ハビタット系で安田記念、天皇賞・秋を

親子制覇しているニホンピロウイナーと

ヤマニンゼファー。

 

いずれも軽い「カミソリ」タイプの切れ味に、

在来牝系の粘りを加えた配合。

サートゥルナーリアも母父スペシャルウィークの

牝系がシラオキ系で、その素養を持っていそう。

 

また、在来牝系の粘りに近いニュアンスでいうと、

フェブラリーSを制したインティのように

アイスカペイドがスパイスをきかせる

パターンもあり、これについては母父父

アイスカペイドのジャスタウェイを父に持つ

ヴェロックスが該当。

 

このあたりを軸に、今回好走できなかった馬から

ピックアップしたいのは、ジャスタウェイ産駒の

アドマイヤジャスタと、母系が在来牝系の

ブレイキングドーン

特に前者は大外枠とスタートの後手が明確な

敗因とわかっていながら8着までは来ており、

「運がなかった」ために皐月賞を勝てなかった

馬の「出し入れ」も期待ができそうです。

 

そのほか、これらの馬が切れ味を発揮する

馬場の場合、母系にそこまで重くない

ドイツ血統を持ち、一瞬の切れ味が活きるいわば

【エイシンフラッシュパターン】の台頭も

考えられ、ここからはシュヴァルツリーゼ

ピックアップしたいですね。ちなみに、

ヴェロックスも母父モンズンなので

ドイツ色を内包しています。

 

最終的な見解は、この後の5週間を見て

決めますが、メインフレームは既に

皐月賞段階である程度固まったかな

というのが、今年のダービーのイメージです。

 

今のところヴェロックスが本命かなあ…。