日本一気が早い?「種牡馬インティ」考
先週のフェブラリーS、未勝利戦から
破竹の7連勝で頂点に上り詰めたインティ。
まだ現役生活中であり、かなり
気が早いですが、種牡馬になっても
とても興味深い血統構成なので、
その展望を妄想してみます。
◆北米一本槍血統の結晶
インティの五代血統表はこちら。
父父、ゴーンウエスト・母父父アフリートは
それぞれミスタープロスペクターが誇る
北米の雄で、これによりミスプロ3×4の
クロスが発生。まさに北米一本槍型の
スピード血統の結晶です。
ここをベースに定めつつ、
インティの強さの秘訣である、「スピード」
「先行力」を支えるのは、遠目に見ても
分かるくらいボコッと盛り上がるほどに
発達した後肢の筋肉、トモがでかい
というよりもケツがでかい体型、
それゆえの尾離れの良さ、これらの
源を血統背景に求めるとするならば、
注目すべきは隙間隙間に差し込まれた
北米の名血たち。順に名前を列挙すれば
セクレタリアト
アイスカペイド
ストームキャット
アリダー
テンタム
アメリカの薫りどころかプンプンと
匂い立つようなラインナップ。
特にアイスカペイドはクロフネの
中にも入っており、日本のダート
競馬でスピードを発揮するスパイスと
なっていることがわかります。
なお、アイスカペイドはワイルドアゲインを
通じてジャスタウェイの中にも内包されており、
同馬の現役時代の活躍や産駒の活躍を見ても、
日本のスピード競馬との相性の良さが
うかがい知れます。
◆そしたら、どんな配合がよさそうなの?
また、北米血統のカタマリでありながら、
ヘイルトゥリーズンを持っていないことは、
サンデーサイレンス系を筆頭とする
ヘイローやロベルトの血統支配率の高い
日本の生産界では、嫁集めにも苦労は
しなさそうです。
たとえば、ミスプロを持っていない
ことを前提条件として、
母父アジュディケーティング
(ノーザンダンサー系)
母父タイキシャトルorメイショウボーラ―
(ヘイロー系)
このあたりの牝馬との配合で、ダートを快速で
飛ばす馬が多く生まれそう。種付け
価格次第では南関あたりのリーティングを
席巻してもおかしくないと思います。
コーナー4つの、川崎や船橋のマイル戦
あたりで馬券的にも狙いたいですね。
もちろん、サンデーサイレンスや
ブライアンズタイムの肌とも合いそうで、
中小牧場に格安で出回った繁殖牝馬との
間からもいい馬が出てきそうな気がします。
もしもノルマンディーあたりで上記のような
配合の馬が南関入厩の100口募集で、
一口7~8万円で募集がかかったら、是非とも
出資を検討したいと思います。