投資・研究としての競馬予想のために「モノサシ」を作ってみるテスト。
おおよそ投資であるとか研究の類をする上での鉄則として、
「フリーハンドでやるな!」というものがあるのであれば、
競馬予想・馬券購入も同様ではないでしょうか。
その証拠に、世には競馬予想の指標として競馬攻略法に関する
書籍が多数刊行されているわけですが、もちろんその中に
「コレさえあれば必ず的中!」などというものはないわけで、
(そんなものがあったら、そもそも馬券の販売など成立しません)
とはいえ、競馬予想をフリーハンドでやらないための
「モノサシ」を作るのには役に立つのではないかと考え、
何冊かのテキスト候補を用いて作った物差しの検証・改良を
行っていくロングタームレビューをはじめたいと思います。
◆どのような物差しを作る?
馬券に限らず「勝負をかけるかどうか」の判断を下すために必要な要素、
私は以下のようなものと考えます。
・勝負をかける対象の傾向を掴む。
・一般に最良とされる手段の信憑性を測る
・傾向に当てはまらないものが勝つ場合のパターン、
そのパターンに必要な要素を検討する。
そのうえで傾向から外れる対象がその要素を持って
いるか検証し、要素を持っている場合は候補に追加。
・投資の回収率見込みを試算、投資可否のジャッジを行う。
他にも様々あるでしょうが、まずはモノサシのプロトタイプを作るため、
この4つの要素をしっかり固めていきます。
◆使用するテキストについて
「傾向を掴む」ための型をまずは身に着けていかねばなりません。
多くの技術がそうであるように、肩を身に着けるというのは
ほぼイコールで「フィジカルレベルに浸透させる」ということ。
そこで、以下の書籍をテキストに傾向を掴むための訓練を
行ってまいります。
競馬力が劇的に上がる一撃馬券ノート (競馬王馬券攻略本シリーズ)
- 作者: 古澤秀和
- 出版社/メーカー: ガイドワークス
- 発売日: 2017/11/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
こちらの書籍は、馬場の傾向をノートにまとめ結果を整理することで、
傾向を掴む力を向上させることを目的としたもの。
巻末付録に3開催分のノート雛型が付属し、これを埋めていくことで
スキルアップを目指す、いわば地道なドリル。
1日12レース分の記載をするだけでおよそ1時間ほどかかりますが、
フィジカルに浸透させるという目的には非常に向いているので、
本書を使って馬場傾向並びに血統傾向を掴むためのモノサシ構築を目指します。
※本書には馬体傾向を掴むための要素もありますが、
ライトに前日予想でも使えるモノサシをまずは作りたいので、
いったんは割愛します。
レースの傾向をつかんだら、一般に最良とされる手段
(馬券購入においては、単勝一番人気ととらえて支障ないかと)が、
果たして信頼できるのかどうかを測る必要があります。
本書では、JRA開催全コース・距離別並びに全重賞競走の単勝一番人気
信頼度を、競争データをもとに一覧化したもので、パラメーターをもとに
容易に取捨の判断ができるようになっています。
◆モノサシのプロトタイプを作ってみよう
上記2冊のテキストをもとに、まずは以下のような施策第1号を作成します。
※各想定の出し方については、有料著作物の中身にかかわるため
本ブログでは割愛させていただきます。
1.馬場傾向をもとに、出走馬から馬券候補をピックアップ
→この時点で候補馬が7頭以上いる場合、的中時の
レース回収率確保が厳しいと判断し、そのレースは見送りとする。
2.上記でピックアップした候補の中に単勝1番人気がいるかどうか確認
いる場合:コース別(重賞競走の場合はレース別も併用)の
1番人気信用度を補正パラメーター含め算出
→算出した信用度がAランク以上の場合、
オッズが2倍以上であれば単勝1点勝負。
→信用度Aランク以上でオッズ1倍台の場合は
レース回収率確保困難のためこのレースは見送り。
→信用度Bランク以下の場合、コース別複勝率が
60%以上の場合は引き続き候補に残し、60%以下の場合は
候補から外して、以下の「いない場合」と同様の検討を行う。
いない場合:レースのペースを想定、ハイペース見込みの場合は
差し・追い込み馬を、スローペース見込みの場合は
逃げ・先行馬を軸に据え、
馬連のレース回収率見込みが300%を超える場合は馬連で、
三連単のレース回収率見込みが600%を超える場合は3連単で
それぞれレース回収率が上記基準を超えるように買い目を選定。
上記に当てはまらない場合は、単複同額購入でレース回収率
300%を超える馬がいれば単複同額購入、いない場合は
購入見送り。
これをもとに、今週末以降の予想でテストを行い、改良を進めていきます。