【一口馬主】シルク2017年産募集の気になる馬をチェック③
おかげさまでこのシリーズ、たくさんの方に
お読みいただけているようで、まことに
ありがとうございます。
今回は第3弾として、主にこれから一口馬主を始めたい
けれど、なかなかいきなり高い馬に派手が出しづらいな、
とお思いの方を想定して、3万円台クラスのリーズナブルな
グループの中から気になる馬をピックアップしたいと思います。
一口馬主を始める(初回申し込み)の際は、出資馬
申し込みのほかに入会金がかかるのが一般的です。
この時期、入会金無料キャンペーンをやっているクラブも
ありますが、シルクについては今年は特に実施を
していないようなので(現状の所属馬の活躍的に、
そんなことをしなくてもどんどん新規会員が増えて
いるはずです)、入会金税込10,800円と合わせて選びたい
馬を馬体チェックとともにご紹介します。
まず初めに言っておきたいのは、この価格帯の馬は
基本的に美点・課題点の比率的に課題点の割合が
大きい馬が多いということです。高馬というのは、
多くの人が多くの視点から良い≒美点が多いと判断
した結果高値が付くのですから、まあ道理と
言えるでしょう。
この機会に改めて、ワタクシなりの出資可否検討の
メソッドを紹介したいと思うのですが、
ワタクシの場合、
・美点、課題点を分けて洗い出す。
・課題点の克服見込みを探る
・その際、アラ探しはしないようにする。
この3点を特に強く意識しています。
これは、いわゆる「投資判断」の基礎ともいえ、
あまり意識をすることはないですが、我々の
日常生活もこの「投資判断」を細かく繰り返している
ものであるということができます。
例えば、夕飯の買い出しにスーパーマーケットに
出かけて、気になる食材を見つけた時のことを
思い浮かべてみてください。
「この食材は、実入りもしっかりしていて味も
よさそうだ(←これがいわゆる「美点」)。
でも、鮮度がイマイチのような気がする(←これが
いわゆる「課題点」)」
こういったシチュエーションに遭遇することが
よくあると思います。そんな時、どうするか。
おそらく、「鮮度がよくないのは、工夫して
何とかできないか」と考えるはずです。
これが、「課題点の克服見込みを探る」ということです。
で、何とかなるメドが立てば買って帰ってうまいことやる、
ダメそうならばあきらめてほかの食材を買う。
こういった「投資判断」は、この例のように思いのほか
日常的に行っていて、一口出資馬の検討もそれを同様に
行うと考えれば、多少は肩の力が抜けませんか?
ちょっと脱線しすぎましたね。
上述のメソッドに沿って、3頭ほどピックアップします。
過去2回の記事の中にも3万円台の募集馬はいましたが、
今回は割愛しますので、気になる方は以下を参照ください。
■ウィズザフロウの2017(父・ルーラーシップ)
ウィズザフロウの17 | シルク・ホースクラブ - Silk Horse Club
体高:158.0㎝ 胸囲:175.0㎝
管囲:20.0㎝ 馬体重:443㎏ 一口価格:3.6万円
美浦・奥村武厩舎入厩予定
【美点】
・ダイナカール×トニービンに端を発する
長い四肢とスリムな骨格
・管が短めで、足元はしっかりとしていそう
・近親にGⅠ馬ローブティサージュ
【課題点】
・管が短い分やや腰高で若干歩様のバランスが良くない。
【課題克服見込み】
・骨格の問題なので根本解決は難しそう。
・トモに筋肉がついて来れば、大きな推進力
という美点に逆転する可能性もあり。
■マザーロシアの2017(父・ゴールドアリュール)
マザーロシアの17 | シルク・ホースクラブ - Silk Horse Club
体高:145.0㎝ 胸囲:167.5㎝
管囲:20.0㎝ 馬体重:397㎏ 一口価格:3.6万円
美浦・奥村武厩舎入厩予定
【美点】
・父親そっくりの力強いつくりのトモ
・四肢の長さは短いが、いかにもダート向き
・柔らかく伸縮性の高い歩様
【課題点】
・極端に低い体高。今後の成長見込みに疑問符
・やや凹膝気味に見える前脚。
【課題点の克服見込み】
・いずれも骨格の問題で難しそう。
・脚の作りについては削蹄・装蹄で
多少の矯正はできるかもしれない。
■ナイキフェイバーの2017(父オルフェーヴル)
ナイキフェイバーの17 | シルク・ホースクラブ - Silk Horse Club
体高:149.5㎝ 胸囲:166.5㎝
管囲:19.5㎝ 馬体重:379㎏ 一口価格:3.6万円
栗東・庄野靖志厩舎入厩予定
【美点】
・サイズに比して豊富な筋肉量と蹴り出しが強そうな曲飛
・しっかりした腹袋で今後の成長に期待。
・何よりこの価格で手に入るオルフェーヴル産駒
【課題点】
・肩と繋の角度がアンパラレル
・兎頭気味の顔つきと血背景から
気性部分に懸念あり?
【課題点克服見込み】
・骨格の部分についてはほぼ克服不可能。
・気性については、現状の情報素材では判断できないものの、
これからの成長による改善はありうるし、そもそも
問題がない可能性もあり。
今回は牝馬ばかりですが、引退時に繁殖に上がって
償却金が配当に回る可能性が高いので、最初に
出資するのは、個人的には牝馬がオススメです。